2015年12月10日 10:22
お題は、アワビシートをメインとしたカスタムグッズと言うことですが、残念ながら、私はアワビシートには否定的な立場です。
もちろん、凝り性な私としては、アワビシートの使用も一定期間試したのですが、それ程魅力的なツールとは思えませんでした。
せいぜいが、イカに噛まれた部分に補修の意味で使う程度でしょうか。
或いは、まったく釣れなかったエギに使用してみるとか。
イカの生態に直結した、新しい発見がなければ使いづらいのが現状ですね。
ですので、アワビシートではなく、今回はシンカーについて語りたいと思います。
何より、エギング関連でもっとも語りたかった事がシンカーについてなのです(笑)
今年、地元は天候がいまひとつで、エギングには不向きなシーズンとなりました。
風が強く、波があり、潮が速い事も多く・・・。
だからでしょうか、例年友人達とはシーズンを通してエギング勝負をしているのですが、今年は私の圧勝の年となりました。
友人たちが40杯超なのに対し、私は120杯超。
友人たちのプライドの為に言っておきますが、友人たちもけして下手な方ではありません。
その証拠に、周囲を見渡してみても、むしろ友人たちの方が多く釣っているくらいです。
なのに、3倍以上の差が出てしまう。
どうしてなのか考えてみました。
それは、今年の悪天候に伴うシンカーの使用率の高さ、としか思えないのです。
数人で釣行する為、情報は常に共有しています。
釣れたエギはすぐに教え合うし、しゃくりパターンについても同じです。
シンカーの使用に対しても同様に教え合っています。
なのに、釣果に差が出る。
不思議に思い、友人の傍に行き、眺めていました。
するとその理由が分かりました。
彼らはシンカーに対して雑なのです。
シンカーを「適当」に巻き、その重さが適性かどうかも確認せず、釣る。
これではエギの性能を引き出せず、差が出て当然です。
当然ながら、エギはいつも同じように沈んでくれる訳ではありません。
風があればラインが引っ張られエギは沈みませんし、潮が速くても沈みません。
いつもと同じ沈み方をしていないものを、いつもと同じようにシャクル。
釣れなくて当然ですよね。
じゃあ、どうすればいいのか。
いつもと同じような沈み方に調整してやればいいんですよね。
私の場合は沈降角度30度と45度の二つを基準にしています。
どちらがいいかはその日によって異なりますが、おおよそ、このどちらかに合わせたシンカーを巻きます。
シンカーを巻いたら、それを目の前に落としてみます。
ポイントと目の前では流れなども違う為、そこは計算が必要です。
また、二枚潮の場合もあるでしょう。
ですが、おおかたそれでいいと思えば投げてみます。
そして、シャクった後にカウント。
これでそのシンカーが適正かどうか、おおよその見当がつきます。
違えば再度シンカーの巻きなおしです。
タフなコンディションほど、シンカーに注意を払い、また、どのようにエギを操作したいか、しっかりとイメージするのです。
ちなみに、私は最低3種類の太さのシンカーを携帯しています。
鉄仮面のようなシンカーではなく、糸オモリのようなシンカーでないと、微妙な重さ調整が出来ないのです。
また、シンカーを巻く位置によってもエギの沈み方は違いますから、糸オモリの方が便利なのです。
エギは大きく進化しました。
けれど、そのエギを最高に良い状態で使ってあげるのは私たちです。
いかにエギを上手に潮と馴染ませるか。
エギングはこれに尽きるのではないでしょうか。
イカを釣る為の要素はたくさんあります。
色もその重要な要素の一つではあるでしょう。
けれど、やっぱりイカにスイッチを入れ、抱きつかせる要は「動き」でしょう。
その動きを補正するシンカーこそ、私たちがもっとも重視すべき事なのではないかと思うのです。